信濃恋し 雨慕情 《平成28年9月下旬》 |
平成28年の秋は本当に天候不順に終始しています。
もっとも、この一年を通して気候変動の影響が表れ続けているようにも思えますが・・・ この写欲を掻き立てられない日々の中、伊那谷の中川村にある赤蕎麦畑のお祭りが今年度で最後という事を知り、珍しい晴れ予報の一日に久しぶりの遠出を試みました。 結果からしますと、長雨の影響か、畑全体にわたって茎が倒れてしまって絵にならず、それではと気持ちを切り替え、予報とは裏腹のどんよりとした曇り空の下、飯田線に沿って下伊那の各駅を散策しながら結局のところ秘境駅地帯にたどり着くこととなりました。 前置きはこの位にして本題に入ります。 作品は為栗駅。 前日の午後の回復基調の青空はすぐに崩れ、翌日は朝から曇りで午後には雨。 駅周辺を散策して決めた撮影場所に、その翌日は一番列車から張り込みました。 雨は強まったり、時折止んだりの繰り返し。 絵になる霧が出てきたな・・・と思ってもそこは秘境駅。 汽車の本数が少なく、そんな光景はあっという間に変化してしまいます。 本当に霧というものは想像以上に目まぐるしく表情を変化させ続け、ほんの数秒先も目を離すことが出来ないというのは恥ずかしながら初めての体験でした。 数少ない汽車と絡めた作品の中で、一番絵になるのはと選んだのは結局は一番列車。 鉄道写真では完全に満足のゆく気象条件下での撮影はまずありえませんが、こうやって眺めてみれば「まあまあだな」と一応満足!!! |